GL01PはSIMフリー端末で、プロファイルさえ登録すればドコモ回線を利用するMVNO各社のSIMが使えます。対応周波数はLTEがBand3(1.7GHz)、3GがBand1とBand9(1.7GHzと2.1GHz)に対応し(GL01Pの対応周波数)、SIMサイズは標準サイズで海外では3G接続になります。
重宝していた端末ですが、私の使い方が悪くカードが抜けなることがありましたので、その対処方法を紹介します。
その前にGL01Pを使った感想から。
ドコモ系のb-mobile、iijmioを利用したことがありますが、私が使いたいときに圏外になることはなかったので、十分実用的だと思います。
ただLTEはBand3だけの対応なので、ドコモのメインバンドであるBand1エリアでは3G接続になるでしょう。”東名阪でまずは展開する”といわれていたBand3エリアですが、私はエリアマップで一体どこと指すのか良く分からないで(ドコモのエリアマップ)誰か教えてください。
実際に私が使っていた2014年当時は下の図のオレンジエリアでは大体LTE接続でした。
しかし、ドコモのエリアマップでは150Mbpsのエリアはオレンジで標示されていますが、甲府市へ出張した当時、下の図のオレンジエリアは3Gでした。今は甲府市の同じエリアでもLTEなのかな?Band3エリアが広がったと考えていいのでしょうか?だとしたら、SIMフリーでドコモのLTEが広範囲に使えるモバイルルーターとしては非常にコストパフォーマンスが高いですね。数千円で買えるし。
SIMカードが抜けない!!
ここからが本題です。
このGL01Pで格安SIMを使用する際にSIMのサイズは標準SIMのサイズがいいですよ。そうでないと私のように下記のとおり苦労します。
といっても、『大きなカードを選択してしまうと最近採用が多いnanoシムの端末に入れることが出来ないので、nanoSIMを選択しておいたほうが後々困りませんよ。カードの大きさをあわせるホルダーはとても安いですから・・・。』という理由からnanoSIMを選ぶ方は少なくないと思います。実際私が使っているアダプターも1000円しなです。
また、必要に応じてSIMカッターでカットしてもいいですし。
そんなんで、nanoSIMカードをいつも選択してしまう私ですが、今回はちょっと困ったことに。それはカードスロットからカードが抜けなくなってしまいました。何とかリカバリーで着たので2パターンについて紹介します。
1.simカードを入れたホルダー後と抜けなくなったときの対処
GL01Pのカードスロットは挿入口が少し深めで、指先というよりも爪先でストッパーが働く位置まで押し込むといった感じでSIMカードを差し込みます。したがって、差し込んだ後はかなり置くに入ってるな~という位置にあり、取り出すときも私のあまり細くない指では難しい。
対応SIMカードのサイズは標準SIMなので標準SIM用のカードホルダーにいれます。
このホルダーセットはSIMを抜くためのピンを入れる場所もあり重宝します。
SIMカードホルダーにはunite SIMアダプターセット SIM PIN & 収納ケース付 AE040のように貫通していて角に支えがあるタイプと、フィルムで完全に覆われているタイプがありますが”厚すぎず、薄すぎない”ものがいいです。逆に薄すぎてもカードとスロットの接触が悪くなり接続不良になるでしょう。
個体差があるのかもしれませんが私のは厚すぎでした。わずかですがホルダー面からSIMカードが浮いてしまっています。ホルダーが厚すぎというよりもカードの支え面の削り不足のすね。
この状態でGL01Pのスロットに入れると・・・いくら押しても出てきません。
取り出せなくなりました。
そこで使うのが精密ドライバーのマイナス。ダイソーで売っているものでかまいません。
これをどのように使うのかといいますと、無理やりほじりだします。幸いなことにunite SIMアダプターセット SIM PIN & 収納ケース付 AE040はつまみ部分に溝があるのでこの部分にマイナスドライバーを引っ掛けます。
そして、ぐいっとてこの様にドライバーを倒して取り出すと・・・
無事に取り出せました。なかなかでないときはカードスロットのストッパーが効いている場合があるので一旦押し込んでみてもいいかもしれません。
2.カードホルダーが抜けなくなったとき
これはカードホルダーを引っ掛けてしまった場合にホルダーを取り出す方法です。
特殊なトルクスという星形のドライバー(TX5)が必要ですが何回も使わないならこんなのでもいいでしょう。
分解してみて分かったのですが、SIMカードをホルダーに入れた状態でスロットに入れると図のように入ります。
しかし、SIMカードを入れないままの状態でホルダーだけをカードスロットへ入れてしまうと、図のように本体の接触端子部分がSIMカードの入るべき溝に掛かり、引っかかってしまいます。
これを解決する最も簡単な方法は、可能であればnanoSIMカードをカードホルダーの溝に滑り込ませて本来の状態にしてあげることです。こうすれば接触端子のツメが掛からないので引き抜くことが出来るのですが、私は出来ませんでした。微妙に厚いので入りそうで入らないし、通常以上の力がツメとSIMカードの接触面に掛かるので、SIMカードに傷が出来そうです。
分解方法
GL01Pの分解はプラスの精密ドライバーと先に紹介したトルクスレンチのT5が必要です。
1.GL01PのSDカードスロットカバーを開けカバーを繋いでいる樹脂の根元近くにある+ネジを外す。
ネジはシールで隠されているかもしれませんがこれは剥がすかこじり取るしかありません
2.裏蓋を下方向へスライドし、取り外す
ふたは溝につめを入れても外れません。スライドしましょう。
3.電池を取り外す
電池は強力な両面テープ(全面)で固定されているので慎重にゆっくり剥がすと、電池がケーブルで基板上のコネクタに接続されているのが分かります。
基板上のコネクタと電池の端子はそれほどしっかりとはめ込まれていないので簡単に外れます。両面テープはかなり強力で、再び取る時に面倒なので(あったら嫌だけれど・・)、
スマホの画面保護フィルムのセパレーターフィルムみたいな薄いフィルムで殺しました。
4.電子基盤とパネルを留めているネジをTX5ドライバーで外す
8個だったかな、表面の黒いパネル(全面が1体物のアクリル板です)を外す。
裏面の外したばかりのネジ穴に細い棒を突っ込んで押し上げると浮くので、
すかさず爪を挟み込んでパチパチと外す。
5.基盤が見えるのでTX5ドライバーでネジを外す
6個だったかな、基盤を外します。
6.スロットを確認
スロットは薄い金属の板でできた箱のような形をしているのでどんな感じになっているかは見えない。スロットは基盤に固定されているので外れないからどうこう出来るようなものではないから外そうとしないこと。
ケースに収められていたときは見えなかったスロットの入り口がむき出しになったので、アダプターをつまむことが出来る。少し引き出すとホルダーへSIMカードを滑り込ませるだけの隙間ができるので、ここへ方向、表裏を確認してSIMカードを溝に滑り込ませる。
SIMカードがなかったために引っ掛かる原因となっていた部分の段差がなくなり
きれいに引き出せます。
めでたしめでたし。