インドネシアで中国に完敗した新幹線に見る「日本の鉄道」のガラパゴス化

「日本の鉄道」は完全にガラパゴス化しているというspaの記事を読んだのですが、少し残念な気持ちになりました。簡単にまとめると、日本の新幹線は技術も高いがコストも高い。相手が求めないレベルも商品を導入してもらうのは厳しいのではないかということです。

先日アメリカの運輸長官が山梨県のリニア実験線に試乗したあとの記者会見でもコストについて言及していました。

日本の超電導リニア新幹線の米国での導入可能性について、事前調査でコストなどを確認してから本格的な検討に入りたいとの認識を示した。

(米運輸長官:事前調査でコスト見極め必要、リニア新幹線導入の是非:ブルームバーグ)

いの一番にコストの話が出るということはやっぱり高すぎるのでしょう。

私は海外に行ったときに使うためのノキア製のガラケーを持っていますが、よく使う通話とSMS以外の機能といえば電卓とライトとカメラが付いているくらい。しかも使いづらい。でも十分なんですね。一方で、日本ではiphoneですがiphoneを知った現在に昔のガラケーに戻れといわれてもそれは出来ません。

あれもこれもと機能を盛り込み、いろいろなことが出来るように開発されたスマートフォンですが、これは日本では先行していたんですね。シャープはすごい。

電車も目的地まで到着できれば多少遅れても仕方がない、という文化の地へいきなり完璧なものを持ち込んでもそれはオーバースペックで高いだけ。

Appleが文化から開拓してiphoneを売り込んだように日本でもそのようなマーケティングのスペシャリストがいないとだめなんでしょう。