スマホの液晶が発するブルーライトは失明の原因になる加齢黄斑変性症のトリガーを引く

ガジェット好きには欠かすことのできないスマホですが、液晶ディスプレイが発する青い光ってかなり目に悪いんです。ブルーライトは紫外線に近い波長の光で、見える光=可視光なので当然眼底の網膜、神経まで到達します。

もちろん紫外線は有害な光ですが、怖い光だからあまり見ないようにするという恐怖心と、それほど日常ありふれた光ではないこと、眼球を構成する物質が吸収してしまうことなどから、日常生活を送る上での目へのダメージ源としてはそんなに多くないという人もいます。

ところが、無防備さからくるダメージとしてはブルーライトのほうが怖いとか。エネルギーの強い光を受けると活性酸素が発生し細胞を傷つけます。これが網膜や黄斑で起きると加齢黄斑変性症と言って、網膜の中心部にあって視覚に最も大事な黄斑がダメージを受けることで、視野の中心がゆがんだり暗くなったりして見えにくくなり、最悪の場合は失明に至ります。この病気は70代で発症するようなものでしたが、この事情から40代~50代での発症が増えることが予想されています。

予防法ですが、次のようなことを心がけるといいです。
・スマホ画面から40cmは離し、画面の明るさも極力抑える。
・PCの方がスマホよりもブルーライトの光は弱いのでPCを優先して使うよう心掛ける。
・ブルーライトカットメガネや、ブルーライトカット保護フィルムを貼る。
・緑黄色野菜に含まれる「ルテイン」は黄斑に集まりやすくさらに抗酸化物質として活性酸素を消化する。

一生大事にしたい目ですが、日ごろの心がけで随分と目に優しくできそうですね。