車種によって制御の仕方が異なる4種類のAWD
スバルのAWDと言っても4種類あるんですね。車種によって使い分けているようです。
車種ごとのトルク配分がなされていますが、状況に応じて電子制御で前後の配分をコントロールします。シンメトリカルというけれど、ドライバーが乗ったら違ってくる??
スバルのAWDは左右の制御まではしていないようですが、日産のジューク、三菱のランエボ、ホンダのレジェンドでは左右の配分までコントロールしています。
日産ジュークに採用されているシステムは従来のALL MODE 4×4-iで行っていた前後輪のトルク配分に加えて、ALL MODE 4×4-i(トルクベクトル付)は後輪左右へのトルク配分を可能としています。路面・走行状態に応じて、トルク配分比を前後間で100:0~50:50、後輪左右間で100:0~0:100まで最適にコントロールするそうです。スバル危うし??比較するとどうなんでしょうね。動画探してみたけれど無かった。
スバルのAWDは4ラインナップ
1.VTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)
VTD(バリアブルトルクディストリビューション)システムは旋回性能を高めた、スポーティな電子制御AWDで、後輪へのトルク配分を増やすことによって回頭性を高め、積極的なスポーツドライビングを可能にしたAWDシステムです。
採用車種
センターデフによってトルクを前45:後55に不等配分し、フロントタイヤの駆動力方向の負担を減らし、横方向のグリップを増やすことで回頭性を高めています。また、走行状況に合わせてトルク配分を連続可変制御することにより、直進時の安定性も高度にバランスさせています。
2.アクティブトルクスプリットAWD
アクティブトルクスプリットAWDは燃費と安定性を重視した電子制御AWDで、ドライバーのスキルにかかわらず、あらゆる走行状況においてAWDのメリットを最大限に引き出すことができる、安定性重視のAWDシステム。
採用車種
前60:後40のトルク配分を基本に、加速、登坂、旋回などの走行状態に合わせてリアルタイムにトルク配分をコントロールします。前輪のスリップを検知したときは、後輪へのトルクを増やして駆動力を確保できるよう制御します。
レヴォーグ、レガシィ、クロスオーバー 7、フォレスターには、より緻密なトルク配分を実現する新制御を採用しているようです。
3.ビスカスLSD付センターデフ方式AWD
ビスカスLSD(リミテッド・スリップ・デフ)付センターデフ方式AWDは自然なフィーリングが特長の機械式AWDで、SUBARUのAWDシステムで唯一電子制御を用いていない、もっともコンベンショナルなシステム。
採用車種
駆動力を最大限に引き出す前50:後50を基本にトルク配分を適正化し、安心感のある走りからスポーティなドライビングまでオールマイティにカバーします。
メカニカルならではのリニアで自然なフィーリングにより、クルマを操る歓びをより深く味わうことができます。
4.DCCD方式AWD
DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)方式AWDは本格的なモータスポーツ向けの電子制御AWDで、より良く曲がり、より速く走る最高峰のAWDです。スバル車の真骨頂と言えるでしょう。
採用車種
まさに“意のまま”のドライビングを目指した電子制御AWDシステム。
前41:後59を基本にトルクを不等配分し、遅れのないリニアな制御が可能なトルク感応機械式LSDと、緻密な制御が可能な電子制御LSDを組み込むことにより、より大きな駆動力を発揮しながら高い安定性を確保しています。
また、ドライバーの好みやシーンに応じて電子制御LSDの効き具合を任意で設定することが可能です。