携帯電話料金:引き下げ、3月にも 端末「0円」是正 総務省新指針
毎日新聞 2015年12月04日
月月サポートとか、毎月割りとかいう割引が2年間続く事で端末代金が『実質0円』になることや、2年以内のMNP機種変更を促すためのサポートが問題視されています。
これらのサポートの原資はユーザーが毎月支払う料金なので、端末を変える頻度の少ない人(=同じ端末を長く使う人や同じ電話会社で2年以上の長期契約する人)にとって見れば『何で端末を頻繁に変更する人と同じ料金を支払わなければならなの?』となります。
そこで、総務省がついにサポートに上限を設ける指針を打ち出したので携帯電話会社は今までのようにサポートができなくなると考えられます。
今後どうなるの
安倍政権が国民の人気取りなのか、国民のためなのかはさておき、家庭支出における携帯電話料金支払いの割合が大きいことを問題視したことが発端のようですが、携帯電話料金はどうなっていくのでしょうね。これまで契約していた人、これから契約する人、料金を下げなさいと国が言っている対象が利用料ということであれば、より廉価な通信量の少ないプランや従量制のプランがスマートフォンでも選べるようになるのかもしれません(ガラケーでは選べること知ってますね?)。
携帯電話会社のサポートに上限が設けられることで『実質0円』とか『一括0円』といった施策ができなくなり、端末の料金を一括にしろ割賦にしろ支払うことになります。
端末料金と利用料金
以前も『SIMロックフリー端末は家電?』という記事の中で携帯電話料金を考えるには端末と利用料金を分けて考える必要があるといいましたが、そもそもいい端末は高いんですね。長期契約云々も確かに不公平ですが、端末価格10万円のiphoneと3万円のミドルエンド端末が同じ実質0円では確かに現料金システムでは不公平この上ないです。でも、客を呼び寄せるには高いハイエンドの端末で釣る必要がある。だから一律料金と見せかけてサポートの原資を搾取。
携帯電話会社には技術の進歩をリードしているという自負があるのかもしれません。だからそれに見合ったハイスペック端末を使ってもらいどんどん新しいサービスを展開していく。
ソフトバンクの社長がiphoneは世界で一番安いといっていましたが、みんながそれを望んでいるかといえばそうではないでしょう。通話ができてメールやLINE、ツムツムなどのゲームができれば十分という人だったらそこそこの端末、そこそこの通信速度で十分ですね。
フランス生まれのスマホidol3いいですね!
最終的には固定電話のようなキャリアが端末販売を行わないというような仕組みになってくれると分かりやすいんですが。
MVNOの利用も進むでしょうね。たしかiijの社長はあの勝栄二郎だったなあ、暗躍すれば何とかなるかも??
同じ記事の中で大きくなりすぎてしまった企業を国がどこまで切り崩せるかとも書きましたが仕組みは変わったけれど看板の掛け代えで終わらないことを祈ります。天下りいっぱいいるしね。