ハイブリッド車の費用対効果分岐点。燃費と走行距離について考える

SPA!のハイブリッド車(以下HV)についての記事に共感したのでもう少し考えてみた。

なぜ元が取れないのに人々はハイブリッド車を買うのか?

『カローラもシャトルも、ハイブリッドモデルが主力だ。しかしハイブリッドは値段が高い。シャトルで30万円から70万円、カローラだと1.5リッターガソ リン車に比べて60万円から80万円も高い。これじゃガソリン代ではまず元が取れない。だって、年に8000km走るとしても、ガソリン代なんざ8万円く らいなんだから。』

これを見ると、走行距離が重要だとピンとくるけれど、ではその分岐点はどれくらいだろうか。

今現在のガソリン価格が140円なので記事中のガソリン代8万円は570L。これで8000㎞走るというからこの記事では燃費を14km/Lとしている。ちょっと少なすぎるんじゃないかとも思う。HV車は乗り方によってかなり燃費に差が出るようだけれど、ガソリン150円/Lとしても15km/Lだ。いくらなんでも燃費15km/Lというガソリン車並みの燃費では買わないでしょ。環境への影響やガソリンスタンドへ行く回数も同じなわけで。メリットは静かということくらいか。

それでは比較する意味がないので友人のカローラHVを例に(25km/L(0.04L/km))計算してみる。ガソリン車の燃費は15km/L(0.067L/km)で計算する。

何キロm走れば元が取れるのか。

カローラの購入価格がガソリン車とHV車で70万円異なるとし、10年乗るとする。そうすると、年間にして7万円となるから両者のガソリン消費量の差が7万円以上になる距離を計算する。

カローラHVがX km走る時に消費するガソリン量
X km×0.04L/km=0.04X L

ガソリン車がX km走った時に消費するガソリン量
X km×0.067L/km=0.067X L

0.067X×140円/L-0.04X×140円/L≧70000円(→6.7X-4X=50000)
X≧18520km

20000km!!
田舎じゃ当たり前な距離かもしれないけれど、都会じゃ、、、無理じゃないか。経済性重視で買うつもりの人は、期間・距離共に長く乗ることが重要ですね。


ちなみにその友人は25000km/年なので年間で675L(10万円)のガソリンを節約できることになるそうです。