タイヤチェーンは前輪、後輪どちらに巻く？

チェーン規制

国土交通省の通達で、”スタッドレスタイヤを含む” すべてのクルマがタイヤチェーンを巻かなければ通れなくなる道が指定されました。

チェーン規制について（国土交通省）

今まではチェーン規制が発令されても、スタッドレスタイヤを履いていれば・・・とか、AWD（４WD）なら・・・とか例外があったりでなんとなく徹底されていなかったように思います。

これからはどうであれ、「チェーンを巻いていない車は通れない」道があるため注意が必要です。

平成30年度は全国の高速道路、国道の中から13箇所が指定されています。

立ち往生による大渋滞に巻き込まれた経験のある筆者からすれば、ぜひやっていただきたい施策です。

チェーンの巻き方は大丈夫か？

いざという時のために確認しておきたいのが、”巻き方”と”巻く車輪”です。

特に巻く車輪を間違えるとあまり効果がないため、説明書をしっかりと読む人はあまりいないかと思いますが、ちゃんと書いてあるので確認しましょう。

通常は駆動輪に巻くものなんですが、次のような特殊な例もあります。

スバルインプレッサ、フォレスターなど

4WDなので前輪後輪どちらでもいいような気がしますが、前輪です。

GT-R、ジムニー

4WDですがこちらは後輪です。

C-HRの18インチモデル

なんと装着出来ません。18インチを履いているとタイヤケースに余裕がなく、チェーンがタイヤケースに当たってしまうようです。

大雪になりそうな場合はじっとしているか、インチダウンした方が無難です。

プリウスの場合とお勧めチェーン

さてプリウスですが、2WDは当然前輪ですが、4WD（e-four）使用の場合はどうでしょう。プリウスのe-fourは、後輪をモーターにより駆動するアシスト機能ですがメカニズムは次のようになっています。

発進時は路面状態にかからわず「前:後=80:20」のトルク配分となります。その後、速度が上がるとFFになり、70 km/h以上では4WDになりません。走行中にスロットル(アクセル)開度、ステアリング舵角、加速G等に応じて後輪モーターがアシストし、状況に応じて駆動配分は前:後=100:0～40:60まで変動します。

つまり、コンピューターが判断して使うときにだけ4WDになります。だから前輪でいいと思います。念のためトヨタのお問い合わせ窓口に聞いてみましたが次のような回答でした。

プリウスに関しては標準で販売しているものについてはすべて前輪にチェーンを装着してください。径の大きなタイヤを装着する場合は十分注意してください。

とのことで、15インチ、17インチ、2WD、4WDにかかわらず前輪でよいとのことです。

お勧めのタイヤチェーンは？

プリウス（20系～50系）には15インチ～17インチの仕様があります（G’sは18インチ）。

私のお勧めはKONIG（コーニック）のP1マジックです。このチェーンは亀甲形状に編まれたチェーン形状と頑丈な金属材質が特徴的です。

チェーンにもいろいろと種類があるのですが、主には金属、ゴム、最近では布地のものもあるそうです。私が金属を選んだ理由ですが、耐久性とコスパです。

ゴムは装着がしやすいというメリットがありますが、満足のいくものになると2万円を超えるし、経年劣化によるゴムの硬化も心配です。布地のものは装着しやすいという使いやすさは良いのですが使い捨てに近い耐久性です。

その点金属は錆びる点を除けばとにかく路面、雪に食いつきます。車重をチェーンに集中させてのグリップ力はさすがです。錆びは５５６などを吹き付けてビニール袋に入れておけばまあ何とかなります。

プリウスのタイヤサイズごとのKONIGの適合品番

（年式と形式は車検証を確認すれば手っ取り早いです）

最後に、軍手とタオルもあった方が良いですよ。軍手は言うまでもないですが、特にタオルはね。

作業中に頭に雪が積もりますから。